ミラーレスと一眼レフの違いをわかりやすく解説|どっちを選ぶべき?
カメラを選ぶとき、「ミラーレスと一眼レフの違いって何?」と迷いますよね。
見た目は似ていますが、機能や使い勝手には大きな違いがあります。
この記事では、初心者向けに「ミラーレス vs 一眼レフ」の違いをわかりやすく比較し、どちらが自分に合っているのか解説します。
1. ミラーレスと一眼レフの違いとは?
最大の違いは「ミラーの有無」です。
- 一眼レフ:ミラーで光を反射し、光学ファインダーに表示
- ミラーレス:ミラーがなく、光を直接センサーに取り込み、電子ファインダーや液晶に表示
この違いが、サイズ・オートフォーカス・バッテリー持ちなど、さまざまな面に影響を与えています。
2. サイズと重さ|持ち運びやすさ重視ならミラーレス
ミラーレスはミラーがない分、カメラ本体がコンパクトで軽量。旅行や日常使いには最適です。
一方、一眼レフはミラー機構があるためサイズが大きく、重さもありますが、しっかりとしたホールド感があり、手ブレしにくいのが特徴です。
■ 手ブレ補正の違いにも注意
最近のカメラはボディ内手ブレ補正(IBIS)やレンズ内手ブレ補正(OIS)が搭載されていることがほとんどですが、古い機種やエントリーモデルには手ブレ補正がないものもあるため注意が必要です。
■ 手ブレ補正が搭載されていない代表的な機種
メーカー | 機種名 | 発売時期 | 備考 |
---|---|---|---|
Canon | EOS Kiss X7 | 2013年 | 世界最小・最軽量の一眼レフ |
Nikon | D3400 | 2016年 | エントリー向け |
Sony | α6000 | 2014年 | 人気のミラーレスだが手ブレ補正なし |
Fujifilm | X-T1 | 2014年 | 手ブレ補正なし(X-T4以降は搭載) |
Olympus | E-PL5 | 2012年 | ボディ内補正なし、レンズ側のみ |
手ブレ補正がない機種では、三脚を活用するか、手ブレ補正付きのレンズを使用することで対応できます。
■ 各社のレンズ手ブレ補正の表記と特徴
メーカーごとに手ブレ補正の名称や方式が異なります。レンズを選ぶ際には、手ブレ補正の有無を確認することが大切です。
メーカー | 手ブレ補正の名称 | 略称 | 特徴 |
---|---|---|---|
Canon | Image Stabilizer | IS | レンズ内手ブレ補正。IS IIなどの進化版もある。 |
Nikon | Vibration Reduction | VR | レンズ内手ブレ補正。スポーツ撮影向け「SPORTモード」搭載モデルも。 |
Sony | Optical SteadyShot | OSS | レンズ内手ブレ補正。ボディ内補正(IBIS)と組み合わせ可能。 |
Fujifilm | Optical Image Stabilization | OIS | レンズ内手ブレ補正。Xシリーズの一部レンズに搭載。 |
Olympus(OM SYSTEM) | In-Body Image Stabilization | IBIS | ボディ内手ブレ補正が基本。M.ZuikoレンズのISと協調可能。 |
Panasonic | Power O.I.S. / MEGA O.I.S. | O.I.S. | レンズ内手ブレ補正。ボディ内補正と組み合わせる「Dual I.S.」あり。 |
Sigma | Optical Stabilizer | OS | レンズ内手ブレ補正。比較的シンプルな補正機能。 |
Tamron | Vibration Compensation | VC | レンズ内手ブレ補正。手ブレ補正の効きが強いモデルも多い。 |
■ 各社の手ブレ補正方式の違い
- レンズ内手ブレ補正(OIS / IS / VR など)
→ レンズに組み込まれた補正機構が手ブレを低減。
→ 交換レンズごとに補正が必要だが、高精度な補正が可能。 - ボディ内手ブレ補正(IBIS)
→ カメラ本体のセンサーシフト機構で手ブレを低減。
→ すべてのレンズで補正が可能だが、望遠レンズでは効果が弱いことも。 - ハイブリッド補正(Dual I.S. など)
→ レンズとボディ両方の補正を組み合わせて強力に補正。
手ブレ補正を活用することで、シャッタースピードを遅くしてもブレにくくなり、夜景や低照度撮影での成功率が向上します。
■ 軽さ vs 安定感、どちらを選ぶ?
ミラーレスは軽量コンパクトですが、軽すぎると手ブレが発生しやすいため、しっかりしたグリップがついている機種を選ぶのも重要です。
一眼レフは重さがある分、安定して撮影しやすいですが、長時間の持ち歩きには向かないことも。
どちらを選ぶかは、持ち運びや撮影スタイルのバランスで決めるとよいでしょう。
3. ファインダーの違い|リアルな景色 vs デジタル表示
- 一眼レフ:光学ファインダー(OVF)=肉眼で見たままの景色
- ミラーレス:電子ビューファインダー(EVF)や背面液晶=明るさや色味をリアルタイムで表示
4. オートフォーカス性能|ミラーレスが進化中
- 人物や動物の「瞳AF」など、AIを活用した高性能なフォーカス
- 動きのある被写体でも正確に追尾できる
5. バッテリー持ち|一眼レフの方が長持ち
一眼レフは光学ファインダーを使うため消費電力が少なく、1回の充電で1000枚以上撮れることも。
ミラーレスは電子ファインダーや液晶を常時使うため、バッテリー持ちはやや短め。予備バッテリーが必須です。
6. レンズの種類と互換性|一眼レフは選択肢が豊富
一眼レフは歴史が長く、中古市場も豊富。コスパ良く撮影が楽しめます。
ミラーレスは新しいマウントが多く、対応レンズが少なめですが、マウントアダプターを使えば一眼レフ用レンズも装着可能。
7. 動画撮影|ミラーレスが圧倒的に有利
- AF追従性能が高く、被写体をしっかり捉えられる
- 4K動画や高フレームレート撮影に対応しているモデルが多い
8. 初心者がやりがちな失敗と選び方のコツ
- 失敗1:小ささだけで選んで、手ブレしやすくなった
- 失敗2:一眼レフにしたけど、重くて持ち歩かなくなった
- 成功例:ミラーレスで気軽に撮影できて、撮る楽しさが増えた!
9. ミラーレス vs 一眼レフの市場動向
- 過去10年でミラーレスが急成長
- メーカーも一眼レフよりミラーレスに力を入れている
- 今後の主流はミラーレスにシフトする可能性大
10. プロはどっちを使っている?
- スポーツ・報道 → 一眼レフ(バッテリー持ち&耐久性)
- スタジオ・ポートレート → ミラーレス(瞳AF・軽量)
- 風景・商品撮影 → 両方あり
11. 撮影ジャンル別のおすすめカメラ
撮影ジャンル | ミラーレス向き | 一眼レフ向き |
---|---|---|
旅行・散歩 | 軽くて持ち運びやすい | △(重い) |
ポートレート | 瞳AFが便利 | 両方OK |
動画撮影 | 4K・手ブレ補正が強い | △(弱い) |
風景・星景 | EVFで露出を調整しやすい | 光学ファインダーで見やすい |
野鳥・スポーツ | △(バッテリー注意) | 望遠レンズの選択肢が多い |
12. どっちを選ぶ?タイプ別おすすめ
ミラーレスが向いている人
- 軽量コンパクトなカメラが欲しい
- 動画撮影もしたい
- 最新のオートフォーカス機能を使いたい
一眼レフが向いている人
- ファインダーでしっかり構えて撮影したい
- バッテリー持ちを重視
- 中古市場を活用してコスパよく楽しみたい
まとめ
「ミラーレスと一眼レフ、どっちがいい?」の答えは、あなたの使い方次第です。
・持ち運びや動画を重視するならミラーレス
・じっくり撮影を楽しみたいなら一眼レフ
自分に合ったカメラを選んで、素敵な写真を撮ってくださいね!