年金高額受給者の現役時代の年収を推定してみた

【厚生年金】父に「実は高額受給者なんだ」と打ち明けられました。現役時代どれほど稼ぎがあったら高額受給者になるのでしょうか?

7月3日、5年に1度の「財政検証」の結果が公表されました。 資料によると、女性や高齢者の労働参加や外国人の流入により、少子高齢化の影響が和らいだほか、積立金の増加によって5年前の検証結果よりも将来の見通しが改善されたとしています。
(引用)https://news.yahoo.co.jp/articles/3c1eb60d152ffadc03caa15bd74defbb1234799f?page=1

年金を月30万以上もらっている人を高額受給者をいうようです

高額受給者になるためには現役時代にどれほどの年収が必要だったのでしょうか。

今回は年金制度の概要や受給額、高額受給者の年収について深掘りしていきます。

1.厚生年金・国民年金の受給額

まずは、厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、厚生年金と国民年金の平均受給額を確認していきます。

1-1.国民年金の平均受給額

国民年金の平均受給額は以下の通りです:

・男女全体平均月額:5万6316円

・男性平均月額:5万8798円

・女性平均月額:5万4426円

1-2.厚生年金の平均受給額

厚生年金の平均受給額は以下の通りです:

・男女全体平均月額:14万3973円

・男性平均月額:16万3875円

・女性平均月額:10万4878円

国民年金の平均額は月額約5万円、厚生年金の平均額は月額約14万円です。

では、高額受給者とはどれほどの金額を受け取っているのでしょうか。

2.高額受給者の受給額

厚生年金を月額30万円以上受給している人は全体の約0.08%、具体的には1万2490人にとどまっています。

内訳を見ると、男性は1万2164人で約0.11%、女性は326人でわずか約0.001%です。

このように、年金の高額受給者はかなり稀な存在です。

3.高額受給者の現役時代の年収

さて、ここで高額受給者になるための現役時代の年収を推定してみましょう。

厚生年金の受給額は、現役時代の給与と保険料の納付期間に大きく依存します。

厚生年金の計算式に基づいて、現役時代の年収を推定すると以下のようになります:

3-1.給与と保険料の関係

厚生年金の保険料は給与の18.3%(労使折半)です。

例えば、月収50万円(年間600万円)の場合、年間の厚生年金保険料は約109.8万円です。

3-2.高額受給者のケース

仮に月額30万円の年金を受給するためには、月収100万円以上(年間1200万円以上)の給与を20年以上にわたって継続的に得ていた可能性があります。

また、役職やボーナス、その他の収入も考慮すると、現役時代の年収はさらに高くなるでしょう。

 

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4.まとめ

高額受給者となるためには、現役時代にかなりの高収入を得ていたことが推定されます。

具体的には、月収100万円以上を長期間にわたって維持していたことが必要です。

しかし、将来的には年金受給額が減少する可能性もありますので、若い世代は老後に向けた資産形成をしっかりと行うことが大切です。

いまからでもできることを始めて、将来の備えをしましょう。

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